豊橋飼料に
ついて
豊橋は、昭和の初期から
養鶏・養豚・農業が盛んな地域です。
養鶏発祥の地としても知られる
この場所で、豊橋飼料は1931年の
創業時より90年以上、食品業界に
貢献してまいりました。
皆様の食卓に自信を持って「安心して、おいしく食べられるもの」をお届けしたいという想いを込めて、私たちは消費者の皆様はもちろんのこと、畜産農家の皆様、関係各社の皆様のため、新鮮さや安全性、おいしさにこだわった畜産物の生産を続けています。
マルトグループの経営理念である「国内畜産の未来をひらき、食卓に信頼をお届けする」をもとに、飼料の製造から家畜の育成、鶏卵や食肉の加工、そして販売までの一貫体制を整えてきました。
豊橋飼料の事業は、飼料製造・環境事業・畜産事業・食品販売事業の4つの柱から成り立っています。
飼料製造においては、主に鶏・豚・牛・うずら用に栄養を豊富に含んだ飼料を開発。お客様への販売はもちろん、グループの畜産事業部門と連携して活用することで、安全性やおいしさを両立した、より質の高い鶏卵や食肉をご提供いたします。
取り組みは、食品生産だけではありません。
安定した流通のための販売事業や、畜糞を活用した発酵肥料の生産等を行う環境事業など、食に関わるスタートからゴールまで、あらゆる工程に責任を持って取り組んでいます。
Feed Production
鶏卵や食肉の質は、飼料の配合によって大きく左右されます。
当社では、全国各地の畜産農家に直接伺い、現場の声を直接製品に反映させていきます。必要な栄養素、追求したい味、家畜の体調など、小さなご要望や変化を見逃しません。
皆様からお伺いした声は、テクニカルセンターにおける飼料開発に活かされていきます。栄養や環境視点、品質、予防衛生の観点から徹底的な研究を実施。素材や添加物にもこだわり、最新技術を駆使しながら、多様化するニーズに応え続けられる飼料作りを行っていきます。
畜産事業に関わる企業として、環境問題には責任を持って取り組んでいます。
環境資材の販売、畜舎や糞処理施設の消臭、畜産の汚排水処理、畜糞の有効活用などを主な取り組みとし、グループ企業内だけではなく、畜産に関わる農場様・企業様・地域社会への貢献を目指しています。
畜産及びその周辺での環境汚染を防止し、排せつ物の有効利用を進め、家畜にやさしいだけでなく、環境にもクリーンな畜産をサポートしてまいります。
Environmental
Business
Stock Raising
Business
豊橋飼料のこだわりは「安心しておいしく食べられる本物の食品」にあります。
私たちは、「本物の食品」とは、「安全性が高く、皆様に心からおいしさを楽しんでもらえるもの」だと考えています。
社員全員が一貫した「本物の食品」というテーマに向き合い、家畜の健康とお客様の安心を考えているからこそ、質の高い畜産物の生産が実現します。
おいしさに直結する飼料はもちろん、家畜がのびのび育つ環境、衛生管理・感染症予防の徹底。そして、日本の自然豊かな風土と、家畜の生理・特性に合わせた飼育管理で、健康な鶏や豚・牛・うずらを育て、ご家庭の食卓にお届けします。
豊橋飼料では、「アイドルシェフ」にて商品の通信販売を行っております。
商品はすべて、豊橋飼料の飼料で生産された卵・鶏肉・豚肉です。生産から出荷までグループ企業管理のため、安全性や品質には徹底してこだわっております。
三大地鶏のひとつである名古屋コーチンをはじめ、三河赤鶏、銘柄ポーク好感度コンテストの最優秀賞を受賞した「秀麗豚(当社登録商標)」など、全国の皆様に「その土地のおいしさ」を産地直送でお楽しみいただけます。
また、「オリジナルブランド錦爽どり」と混合飼料クロスジェイ(地養素)を混合した飼料を与えて生産された鶏卵「地養卵」の生産も行っております。
Food Sales
Business
生産地域の風土や災害、伝染病、市場の需要などに左右され、安定した供給が難しい畜産物。その中でも「新鮮・安心・おいしい」を守り続けるために、工場の整備やシステムの改善、品質への挑戦を続けています。
豊橋飼料では、食の未来を見据えた取り組みとして「飼料の品質向上」「飼料製造における技術・生産性向上」「伝染病からの防疫」「地球環境の保全」の4つを進めております。
品質向上のため、各種認定の取得に積極的に取り組んでいます。
2008年6月のISO9001(品質マネジメントシステム)をはじめ、2016年4月ISO22000(食品安全マネジメントシステム)など、各工場・製品の安全性が認められています。
飼料等の適正製造規範(GMP)ガイドライン適合確認においては、2016年11月に姫路工場、2017年5月に千葉工場、2018年4月に豊橋工場にて認められています。
より質の高い製品を素早く皆様にお届けするため、設備投資・整備・一新を行っています。
2023年1月には、豊橋工場にて圧ペン設備の新機種を導入。加圧窯内で高い蒸気圧により高温で蒸煮することで原料の内部まで熱が入り、嗜好性の高い圧ペンの加工が可能となりました。
各工場のリニューアルや倉庫の増設、畜舎設備の増築、最新機器の導入などにより、常に作業効率と生産性の向上に努めています。
牛海綿状脳症(BSE)の発生に対する防疫として、2004年4月に豊橋工場ではA/B飼料分離工事を実施しました。また、2004年以降、鳥インフルエンザの蔓延に対する施策として場内消毒体制の整備を行い、車両用の消毒噴霧施設の改良を行っています。
2019年12月には豚熱(CSF)発生による対策として、農場へ配送するバルク車と営業車の動線識別、来客者専用出入り口を増設するなど、感染予防を徹底しています。
環境保全に対する取り組みとして、各種機器のボイラーを更新。燃料に重油を使う従来のものから、地球にやさしい都市ガスを活用するものになりました。2014年9月豊橋工場での一新をきっかけに、2016年12月には同工場でコンプレッサーの更新、2020年千葉工場にて同様の設備更新が行われました。
2019年9月には工場内の全照明をLEDに新設し、消費電力の低減や、高寿命化による資源の削減に貢献しています。
当社では、配合飼料メーカーとしての強みを活かし、主に「食品ロス削減」「持続可能な農業への寄与」「家畜排せつ物による環境負担の低減」の3つのユニークな取り組みを実施しています。
SDGsとは、国連で採択された、2030年までに達成するべき国際的な目標のことです。「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」を略して「SDGs(エスディージーズ)」と読みます。
豊かな社会や経済、環境などに関する17の大きな目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲットから構成されています。国連が掲げる「【誰一人取り残されない】持続可能で多様性と包摂性のある社会」の実現に向けて、国だけではなく、企業や個人単位で取り組むことが求められています。
SDGsの理念に沿った取り組みを実施する都市・地域の中で、特に「経済」「社会」「環境」に対して優れた提案を行った自治体は、内閣府から「SDGs未来都市」として認定されます。
平成30年より認定制度を開始。令和元年には、豊橋飼料本社所在地の愛知県豊橋市が選定されました。
SDGs未来都市として認定された豊橋市は、持続可能なまちづくりに向けて協力する企業や団体を、「豊橋市SDGs推進パートナー」として募集しました。
当社も、令和2年7月27日に豊橋市SDGs推進パートナーに応募し、同年9月に登録されました。豊橋市とともに、持続可能なまちの実現に向けて、SDGsへの取り組みを実施しています。
当社では、配合飼料メーカーとしての強みを活かし、主に「食品ロス削減」「持続可能な農業への寄与」「家畜排せつ物による環境負担の低減」の3つのユニークな取り組みを実施しています。
そのほかにも、フードバンクや善意銀行への商品提供、事務所や工場から排出されるCO2の削減、積極的な正社員転換などに取り組んでいます。
以上により、17ある目標のうち10の目標に取り組むことが可能です。当社はSDGs達成への活動を通じて、「【誰一人取り残さない】持続可能で多様性と包摂性ある社会の実現」の達成に向けて、多面的な角度から、積極的に取り組んでまいります。
食品加工過程で発生する「食品副産物」を配合飼料に活用します。「搾油後の油かす」や「精米時の米ぬか」など、本来はそのまま廃棄してしまう部分が主な原料です。限られた食物を大切に使うことで食品ロスの削減に貢献します。
食品副産物を活用した飼料により、畜産物を生産します。鶏卵や食肉などの畜産物はお客様へお届けします。発生した排せつ物はプラントにて堆肥化し、健やかな農作物の育成に役立てられることで、持続可能な農業へと貢献していきます。
家畜の排せつ物より発生する窒素やリンは、土壌や河川に排出されることで環境に大きな負荷を与えます。当社が開発する大多数の配合飼料は、消化酵素の利用、及び家畜の消化率を考慮した設計になっており窒素やリンの発生を低減します。